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「How old are you?」は気を付けて!

年配の女性が犬と一緒にいる

 英会話中級者くらいになってくると、あなたの話し相手は「あなたがどれだけ外国の文化や習慣を理解しているのか?」が外国人との関わりにおいて大切になってきます。

 それは、初級者の頃は「相手と深い話ができない」もしくは「初心者だから」と言う理由で、「この人は英語が余り得意じゃないから、こんな質問をするんだ」と言う風に、多少の失礼な質問も理解を示してくれますが、中級者にもなるとそういきません。

 相手は「この人は有る程度英語を理解できる」もしくは「意味を理解して質問をしている」と、初級者の時のような理解は全く無くなってしまい、「日本人にとっては全く悪気の無い質問で有ったとしても、相手の国によっては失礼に当たる質問」をしてしまい、トラブルの原因にもなり兼ねません。

 そこで、ここでは“相手にとって失礼な質問となりやすく、日本人の多くが地雷を踏んでしまう質問”である「How old are you?(おいくつですか?)」について紹介してみたいと思います。

「How old are you?」と言うデリケートな質問

 一般に市販されている英会話フレーズ集などを見ていると、そのほとんどに「How old are you?(おいくつですか?)」と、深い考え無しに(筆者に文化に対する知識が全く無い)、初心者用の英会話フレーズとして並んでいる事実に寒気を覚える事があります。

 日本は欧米諸国と比べると“年齢による上下関係の意識が強い国(年上を敬う文化の強い国)”なので、どうしても日本人の多くは初対面の方の年齢が気になってしまいます。

 日本でも聞き方によっては、相手の年齢を聞く事は失礼に当たる事が有りトラブルとなる事も有るのですが、欧米諸国でのその傾向は日本の何十倍とも言えます。

 特に、“女性が男性に年齢を聞く”場合には比較的スムーズに話が運ぶケースが有るのですが、“男性が女性に年齢を聞く”と言う行為に対して非常に厳しい目で見られるので、男性の方を女性以上に注意して頂ければと思います。

韓国人は儒教文化でさらに年齢が気になる

 日本人は、多少相手の年齢を尋ねる事に対して少し遠慮ガチになるのですが、韓国人の方々は文化のバックグラウンドに儒教があるため、日本人以上に相手との年齢の上下関係が大切になります。

 そのため、「挨拶の直後から年齢を聞かれる」と言うケースも散見されますが、韓国は韓国、欧米は欧米と言う風に相手の文化を考えて対応する必要が有ります。国際交流は難しいですね(笑)。

「How old are you?」は使わずに年齢を探る

年齢を聞いて驚いている少年

 さて、「How old are you?」を余り使ってはいけないと封印されてしまった以上、相手の年齢が知りたい時に困ってしまいますよね?

 そこで、オンライン英会話ガイドでは、中級者レベルになった方だからこそできる、「How old are you?」と言う“直接的な表現”では無く、他の言い回しを利用して相手の年齢を探るテクニックを紹介してみたいと思います。

 もちろん、このテクニックを用いたとしても100%と言う訳では無いのですが、初級者では絶対無理な“話の流れを利用して聞く方法”となるため、英会話スキルは格段に上昇する事に繋がります。

 また、この方法は一般的に欧米人が相手の年齢を尋ねる際に利用しているものと大差は無いので、覚えておいても決して損は無い方法となります。

相手の自発的な流れを期待する

 相手の年齢を知りたい場合、最も重要なのは「How old are you?」と言う直接的なフレーズや「age(年齢)」と言ったキーワードも自分からは使わない事が大切です。

 そこで、話の流れが年齢に関係する話になるまで、「相手の風貌」や「会話の雰囲気」などを感じながら、憶測で年齢を想定しておき、その基準を元に話をする事になります。

 これは、日本人にとって不自然に思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、欧米の文化では年齢は特に重要視されておらず、それよりも「その人の通ってきた人生」や「その人が発している知的な雰囲気」を元に上下関係が築かれる事が多いためです。

 後は、年齢のキーワードとなりそうな話が出なければ、相手の年齢は分からず仕舞いで、次回に話す機会が有った時にでもそのチャンスを待つ事になり、その間、例え相手が自分より年下で立場が上になってしまっても“気にしない事”が大切です。

 欧米は完全に実力社会の傾向が強いため、その文化を日本人として尊重してあげる事が大切であると、オンライン英会話ガイドからはアドバイスさせて頂きたいと思います(相手の文化に合わせられる日本人の方がスゴイ(笑))。

年齢を聞くチャンスが来た場合

 特に、年齢を聞くチャンスと言うのは、「体を使うスポーツの話」や「学校の話」、または「仕事の話」などの場面で現れやすいのですが、例えば、サッカーなどの激しいスポーツをしている場合、年配者に見えていた場合には「その年齢で凄いですね!」となりますし、幼いように見えていた場合には、実年齢を聞いて「見た目が若い!!」と言う風に話を持って行く事ができます。

 また、1つの年齢を聞く際の英会話テクニックとしては、年齢関係の話が出ている時に「May I ask your・・(あなた・・尋ねて良い?)」の様に、最後まで“Age(年齢)”を含んだ文章を作らずに相手に察して貰う方法も有ります。

 また、「If you don't mind, may I ask your・・(もし宜しければ・・、聞いても良いですか・・)」と言う感じでも相手に年齢を尋ねる事が可能ですので、これらのテクニックを使ってみても良いかと思います。

中級英会話からは文化や特徴を知る

 英会話レベルが中級くらいにまで上がってくると、多国籍の相手と話をする機会が多くなり、相手の文化や言語の特徴を知っておく事がポイントとなってきます。

 相手の文化や言語の特徴を知っておくと、会話の聞き取りも楽になり、自分のリスニングスキルアップ、強いてはTOEICやTOEFLのスコアも容易に取る事ができるようになるので、是非とも多国籍の人を相手に話す事を意識してみてください。

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